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最期まで自分らしく生きるということ

2015年10月4日

今日ある講演会に行って参りました。

テーマは「ホスピスで生きる・看取り専門医からの提言」

旭川厚生病院緩和ケア科の河村勝義医師の講演です。

 

☆☆☆☆☆ ホスピスケアと緩和ケアは同じなの? ☆☆☆☆☆

厳密にいうと違うらしいです。

ホスピスケア~~終末期における患者さんとそのご家族の心と体の痛みや辛さを和らげるようなケア

緩和ケア~~重たい病気を抱える患者さんやそのご家族のひとりひとりの体や心の辛さを和らげ、より豊かな人生を送ることができるような支えをするケア

という感じになるようです。

緩和ケアは終末期だけではないんですね。

両方とも終末期のイメージでしたが、違うようです。

欧米ではホスピスも緩和ケアも様々な病気を対象にしているところも多いようですが、日本ではがんとエイズの方だけが対象なのだそうです。

それ以外でも痛みが強かったり、生命を脅かす病気があるのに、何となく不公平な感じがするのは私だけでしょうか

 

☆☆☆☆☆ ホスピスってどんなところ? ☆☆☆☆☆

「安心して苦しむことができるところ」とおっしゃったホスピスの医師がいたそうです。

とてもわかりやすい表現だと河村医師はおっしゃっていました。

私にはとても優しい言葉に感じました。

痛みや辛さを表現できず、表現しても病気だから痛いよね辛いよね・・・ではなく、それを受け止めてくれる人がいる、場所があるというのは安心できるものです。

病気になってまで我慢をする必要はどこにもありません。

言いたいことは言っていいんです。

そんな場がホスピスという場所なんだと思います。

 

 

人は必ず死を迎えます。

その時にどんな最期がいいのか、延命治療をどこまでするのか、どこで最期を迎えるのか、それは生き様を表すのだと思いました。

そしてそれは病気になった時ではなく、元気な時から意識をしておく必要がある場合もあるのだと思いました。

毎日の生活の中で、どんなことを大切にし、どんなことにこだわるのか。

最期まで自分らしくいるためにどんな選択をしていくのだろう。

その選択を自分も家族もそれぞれが尊重し合えるのが尊厳死なのかな・・・と思ったのです。

 

在宅でも、病院でも、施設でも、必要な人に必要な場所で必要な緩和ケアが受けられる、そんな体制があると良いですね。

それが整うことで、もっともっと自分らしい最期を迎える方が増えるのかなと思います。

 

今日はちょっとだけ重たいテーマの記事になりました。。。

 

心のバランスをサポートする、バランスサポーターの山岸ひとみでした