見かけの感情と真の感情
2017年7月25日
人間の感情には、見かけの感情と真の感情があります。
わかりやすいのが、怒りの感情です。
日々の中でイラッとしたり、カ~~っとしたり、ふざけるな~~!と思ったりすることってありますよね?
その怒りは実は見かけの感情なのです。
怒りの下に本当の感情があります。
例えば・・・
待ち合わせをしている人が来ない。それが友人かもしれませんし、恋人かもしれません。お子さんかもしれませんが、大切な人が来ない。
メールをしても返信がない、電話にも出ない・・・
そのような状況が1時間続き、ようやく待ち合わせの人が来た!それも笑顔で。。。
その時、「何度もメールも電話もしたのに、どうして出ないの?何をしていたの?連絡くらいできるよね??」
と、怒ってしまった。
この怒りの下にある感情、わかりますか?
『心配』ですよね?
事故にあったのかもしれない、何かあったのかもしれないと思って待っていた1時間の不安が、怒りとして表に出ます。
この見かけの感情と真の感情は、特に怒りに対して起こりやすくなります。
仕事でもプライベートでも、過去の感情でも、誰かに対して、何かに対して怒りを感じているとしたら、その下にある真の感情に目を向けてみてください。
そうすることで、怒りではない本当の自分の感情や欲求が見えてきます。
この訓練をしていくことで、自然と怒らなくなりますし、怒り方も変わってきます。
上記の例で言うと、「何やってたの?何で連絡くれなかったの?」という怒りの言葉だけでは、何か事情があったとしても、気の弱い人だと言えなくなってしまいますし、何で怒っているのかの本質がわからなくなります。
怒りの下の感情に気づくことで、「何かあったかと思って心配してたのよ!連絡できなかったの?」と、心配していたことを付け加えることで、相手には怒りの本質が伝わりやすくなります。
コミュニケーションをより良いものにするためにも、この怒りの下にある真の感情に焦点を当てる練習をしてみてください。
これは自分との会話にもなりますし、自分がどんな時に怒りを感じやすいのかも知ることができます。
中には、自分をないがしろにされたと感じた時かもしれませんし、さみしさを感じた時かもしれません。
バカにされたと感じた時や悲しい時に怒りとして感情を出すかもしれません。
いつも同じ人にイライラするという場合は、ひょっとしたらその人を自分の思い通りに動かそうとしているからイライラしているかもしれませんし、その人にバカにされているように感じているからイライラしているのかもしれません。
真の感情に気づくと、その人や物事とどう向き合ったら良いかがわかります。
そして、怒りの原因が自分にあることにも気づけるのです。
怒りは感情の中でも、とても強いものです。
想像以上にパワーを消耗します。
ただでさえ暑い夏です。
余計なエネルギーを使わず、穏やかに過ごすためにも、怒りにかけるパワーを減少させましょう♪♪♪