心が落ち着く色や元気になる色、癒しの色などのお話をすることが多いのですが、たまに聞かれます・・・心が落ち着きにくい色はありますかと。
ありますよ~~。落ち着きにくいというか、心に緊張感を与えてしまう色があります。
それは白・黒・グレーです。
【白が心に与える影響】
白は空虚感や寒いというイメージを与えます。清潔感というイメージも当然あるのですが、あまりにも面積が大きいと清潔感よりも空虚というイメージになってしまいやすいです。
真っ白はお部屋の中にいると落ち着かない気持ちになる方も多く、心が休まらずに緊張状態になっていきます。
ひと昔前の病院は壁も天井も白くて、医師や看護師のユニフォームも白くて、何だか怖いイメージだったり、落ち着かない感じがしませんでしたか
最近の病院はパステルピンクやパステルグリーンにベージュやブラウンを使って暖かみのある配色のところが増えていますね。なので昔ほど緊張せずに少しリラックスできるような感じがします
【グレーが心に与える影響】
グレーは心を閉ざす色と言われています。
コンクリートの高い壁の中にいるイメージです。どんなに敷地が広くてもコンクリートの壁だとどんなに努力をしても中を覗くことができません。中にいる人も外を見ることができませんよね。
「見ないで」という無言のメッセージが込められている色なのです。
デザイナーズマンションが流行っていた頃、コンクリート打ちっぱなしの建物が増えました。確かにカッコ良かったです。お洒落な感じがします。グレーはお洒落なイメージを作りやすいので、最適な色ですよね。
ですが、どこか人を寄せ付けないというか、中に入りにくかったり、敷居が高く感じるという方も多かったように感じます。
【黒が心に与える影響】
冠婚葬祭に使われることが多く、フォーマルな場に最適の色と言われています。ぶっちゃけた場やお楽しみの場で使われる色ではなかったので、「正式な場」というイメージを持ちやすいため、心は緊張します。
ですから初めての方とお会いする時に黒のお洋服を着ていくと、相手に緊張感を与えてしまうので注意です
人を寄せ付けない、相手を伺うというイメージにもなります。鎧のイメージです。コチラからは中に誰が入っているのかわかりません。本人からはコチラを確認できるのです。そして「この人は大丈夫」と思ったら姿を現しますが、そう思わなければ絶対に正体を明かしません。
さらに「大丈夫」の範囲が狭いのでなかなか姿を見せることがありません。
というように、モノトーン・無彩色と言われる色はどれも人の心に何かしらの緊張感を与える可能性が高いのです。
ですから寛ぎの場や、たくさんの人が使う場にあまり多用しないほうが良いかなと思います。
商用は別ですよ。商品や店舗のイメージもあると思いますので、それは別です。あくまでも個人レベルの話です
お部屋の中のメインの色をモノトーンにしてしまうと、カッコイイ感じがしますが、気づかないうちに心に緊張感を与えるかもしれないということを頭の片隅に置いておくと良いのかなぁと思います。
家は疲れを取ったり、くつろいだりする場です。特に寝室に多くのモノトーンを置いてしまうと、神経が休められずに疲れが取れないということにつながる可能性があるので、使う時はアクセント的に少量がおススメですよ
適色適所で心が元気でいられるようにしましょ